投稿者 松田 哲 日時 2001 年 8 月 31 日 17:25:05:
10年以上前からタオルの輸入は増加していたのですから、仮に2,3年の輸入制限で経営を改善させられるのであれば、輸入が急増する前やその最中に対応が可能だったのではないでしょうか。さらに、政府は補助金などを与えて転職を促してきたそうです。これだけの生き残るチャンスがありながら今のような状況に陥っているのですから、セーフガードを発動したところで無駄に終わると思います。
仮にセーフガードを発動して中国からの輸入を押さえたとしても、ベトナムやタイなどの安価な労働力が得られる国から、輸入が増加することが考えられるはずです。
また、タオルの高付加価値化といっても人件費のコストの圧倒的な差はもちろん、世界のタオル製品の品質レベルは、向上しており、当然、今後も技術の改善は進むでしょうから品質は変わらなくなっていくでしょう。
粗悪品が輸入されたとしても、消費者が自分の判断で、値段、品質などを基準に輸入製品を選択し、その結果悪い製品は自然に
売れなくなるはずです。
中国などから品質のあまり変わらないタオルが大量に輸入されるからといってセーフガードを申請するのは無理な話です。
「国際的なルールで認められている」とか「外国でも事例がある」というのはそもそもセーフガードを発動する理由にはならないと思います。
また、国内の多くのタオル業者は、既に中国など海外に生産設備をもっているそうですし、中国からの繊維製品の輸入の増加は、
グローバル化に対応した日本企業の成功の結果だと思います。なぜリスクを覚悟して海外進出した(ユニクロのような)企業を
不利にして、リスクをとらなかった企業を保護しなければならないのでしょう。資金のないところも組合を作って町を挙げて中国進出したという例もあるようです。
中小企業が淘汰されることの痛みについて何らかの対策は必要でしょうが、競争力のない企業を保護することは社会の生産性を低める結果になると思います。