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こんなタオルがあってもいい

株式会社  藤高
    藤高 豊文

 今治は、個性的な地域産業が活躍している都市である。長い間に市民生活の中に産業が定着し、文化にまで育ってきていると言ってよい。このことが今治のファションタウンへの大きな契機となっている。その産業が街の中に目に見えて生きているようにしたいものである。

 今治がタオルで有名な街であれば、市民も来訪者も気軽にタオルに出会うことのできる街にしたい。街の中にタオル工房ショップ(ファクトリーブティク)や、タオルに関するミュージアムがあって然るべきだし、タオル工場を見学する産業観光があってもよい。

 また今治が船と港の街ならば、サンフランシスコやボルチモアのように、マリタイムミュージアムあるいはシップミュージアムのような船をテーマとする文化観光の仕掛けがあっても楽しいだろうし、造船所見学の産業観光コースがあってもよいはずだ。

 今治の海からは、他所とは比べ物にならないくらいおいしい魚があがるといわれるが瀬戸内海を見ながらそれを味わうところもほしい。

 歴史と文化の由緒ある街であるから、歴史資料や伝統芸術などの収集も市民の中には多く埋もれているかもしれないし、郷土の作家たちも作品を市民に見せたいであろう。獅子舞や太鼓のような伝統芸能もある。街の中にそれぞれが小さくとも個性的な博物館や美術館を開くと、街全体がミュージアムとなる。産業関係の展示もあれば更によい。

 これらはいずれも、今治にやって来て初めて出会えるものばかりである。それらが中心核の街の中にちりばめられていると、港や城と商店街などが一体となり、街全体が観光の場となってにぎわいのあるファションタウンに変わっていく。

(今治市ファションタウン推進協議会「今治ファションタウン構想基本方向策定調査報告書」より)

 

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